2021年3月14日
 今年一番のビオトープでの調査は、例年どおり越冬中のタガメ探し、畦の斜面で3匹のタガメが
見つかった。そのほかに、越冬中に死亡したと思われる個体の羽が2匹見つかった。今年は畦の
斜面を例年以上に丁寧に探したところ、アカハライモリのちびちゃんや、タイコウチも見つかった。
2021年5月16日
 先月はコロナ禍で休園中だったので、久しぶりのタガメビオトープ例会、小雨の降る中で草刈り作業をした。調査用の通路を造った。刈り取ったショウブとコウホネが山のように積み上げられ、なんとか整備は片付いた。
ビオトープはシュレーゲルの大合唱で、作業中も良く鳴き続けていた。作業を進めていく途中で、モリアオガエルの卵塊が10個以上見つかった。タガメの卵塊も1個見つかった。今年は季節の進みが早い。タガメも7匹見つかった。
2021年7月4日
 今日は名古屋からたくさんの子供たちが参加して賑やかな例会だった。コウホネに3個の卵塊が産みつけられていたが、9時過ぎまで小雨が降って薄暗かったためだろうか、3個ともオスが覆いかぶさっていた。水中を探ってみると、下の池だけで4令幼虫22匹、3令幼虫26匹などが見つかった。4令幼虫は今月末までには羽化するだろう。今年も数多くの新成虫を見ることができそうだ。川沿いの柵の上に、モリアオガエルの雄と変態終了したチビが休んでいた。まもなく森に帰っていくのだろう。
2021年8月29日
 1年に1回だけ開かれるタガメビオトープの一般観察会『タガメの新成虫をさがそう』が開かれた。新成虫52匹と5令幼虫6匹が見つかった。昨年と比べると少し少ないのは、コロナの影響で参加者数が少なかった影響かもしれない。
 観察会は午前中で終わり、午後はタガメの里親の報告会が開かれた。7月11日に10組の家族に10匹ずつの1令幼虫を貸し出したイベントの報告会だ。全滅させた家族もいたが、6匹、7匹羽化させた家族もいた。やはり、どの家族も幼虫の餌に苦労したようだ。羽化させた新成虫の背中に名前を書いて、ジャブジャブ池に放流した。
2021年10月13日
 10月10日、今年最後の例会。ミゾソバが茂り、水域の陸化が進んできたので皆で草抜きをした。草抜き終了後タガメ調査、
25匹のタガメが見つかった。この時期としては多いが、季節外れの暖かさが続いているためかも知れない。25匹の内3匹は
ノーマークの個体で、新たに背番号をつけた、今年背番号を書いたタガメの新成虫は、これで合計110匹になった。
 作業中、上側の奥池にモンドリを仕掛けておいたところ、カワバタモロコが50尾入っていた。このカワバタモロコも、23年間
世代を継いでいる。タガメとともに国内第二種希少野生動植物種に指定された貴重な生き物だが、順調に今年も繁殖した。