2022年の観察会
3月13日
本日の参加者は9名、イベントは越冬中のタガメさがし、はじめ水底の泥をかき回して水中で越冬しているタガメを探したが、みつからなかった。水中で見つかったカメムシ目はタイコウチ1匹、コオイムシ数匹とたくさんのマツモムシだけだった。次に陸上部を捜索、土手の枯れ草の下で2匹が越冬していた。コオイムシは陸上の枯れ草の下でも見つかった。龍谷大学のT君が、土手の穴で数匹が群れて越冬していたヒメイトアメンボを見つけた。
5月1日
池の中の水草を間引いて調査がしやすいようにする。作業のあと生き物調査を行ったが、タガメはまだ3匹しか見つからなかった。その内1匹は、3月13日に越冬調査で確認した189番だった。1匹はマーキングのない個体で、おそらく昨年のマーキング漏れのタガメだろう。モリアオガエルの産卵が始まった。4月26日の小学生の観察会の時に2卵塊見つけているが、今年は例年に比べてかなり早い感じがする。3匹がつながったフタスジサナエが飛んできて草むらに止まった。3連は珍しい! おじゃま虫は追い払われ、2連になった雌雄が、交尾(移精)を無事に行った。赤とんぼ類は丸くなって(くるまになる)移精を行うが、サナエトンボはこのような形で行うようだ。4月17日の例会では10匹以上のメミズムシ(右下)が見つかったが、今日は姿を見なかった。この虫の幼虫は背中に泥をかぶるので、その姿を写真に撮りたいと思うのだが、数ミリの虫で陸上にいるのでなかなか見つからない。
6月7日
5月22日の調査で確認できたタガメ成虫が少なかったので、無事に繁殖できるか心配していた。6月7日に二人だけで卵塊
の調査をしたところ、なんとか2個の卵塊を確認できたが、例年と比べると少ない。今年は油断できないかも知れない。
ビオトープ内にはモリアオガエルの卵塊が10個以上あった。繁殖が終わったのか、オスのモリアオガエルがあちらこちらで
昼寝していた。ビオトープの畦に鳥(おそらくサギ類)が糞をしており、その糞にウラギンシジミとイシガケチョウがたかってい
た。イシガケチョウは5月末に沖縄のヤンバルに行けばたくさん見ることができるが、近畿地方では珍しい。温暖化の影響と
思われるが、姫路市内では初めて見た。
6月26日
6月21日の調査では、確認できた4卵塊の内、1卵塊は卵壊しにあい、1卵塊は発生不良、1卵塊は半分ほどだけふ化と、あまり
調子が良いとは言えなかった。本日新たに3卵塊、先日確認分と合わせると4個の卵塊が順調に発生していた。水草が茂りすぎで、確
認できていなかったが、気がつかなかった卵塊がいつの間にかふ化していたようで、1令から4令までの幼虫が確認できた。昨年まで
と比べると確認できた成虫の数も少なく好調とは言えないが、なんとか今年も50匹以上の新成虫を確認できそうだ。
8月14日
お盆の日曜に開いたタガメの里をつくる会の例会、毎年名古屋からやってくる小学生がたくさん参加して賑やかだった。この季節は
タガメが一番多く観察できる時期で、今日は新成虫70匹が捕まった。その内9匹は7月24日に背番号をつけた個体で、残りの61匹に
背番号をつけた(写真はその一部)。ビオトープ内のすべてのタガメが捕まったわけではなく、また、5令幼虫が本日26匹捕まっている
ので、今月28日の一般参加の観察会では背番号のないタガメが数十匹は捕まるだろう。今年も羽化した新成虫が100匹を越えそうだ。