2019年3月24日 タガメ越冬調査
2
3
 今年最初のタガメ調査、タガメ池の縁の緩い
斜面の枯れ草が積んであった場所(写真1)の
枯れ草の下で、(写真1の↓)1匹目のタガメを
見つける(写真2)。
 次に池の中に造った島で枯れ草をどけると、
2匹のタガメが越冬していた(写真3の↓、写
真4)。
 いずれのタガメも、前足を横に広げて折りた
たむタガメ特有の越冬姿勢をとっており、見て
いる間に動き出すようなことはなかった(写真5)。
5
2019年7月9日、21日 タガメ繁殖調査
卵塊保護中のオス           右が破壊された卵塊         モリアオガエル卵塊3個
 5月19日の観察会の時、Nさんが育てた昨年と一昨年生まれのタガメを36頭ビオトープに放流した。
久しぶりの大量放流で、卵塊ラッシュになるだろうと予測はしていた。
6月16日の観察結果は、その予想を大きく上回るものだった。成育中の卵塊の数は13で、オス親が
おおいかぶさっていた卵塊もあった。卵塊のそでに、破壊された卵塊の残骸を2個見た(写真中)。

この日、網に入った雌成虫の中には、大きな腹をしたものが多く、この後も卵塊破壊が起こることが
予想された。
 あと10日もすればタガメのベビーラッシュになるが、ビオトープ内にはモリアオガエルの卵塊が20個
以上あり、既にふ化しているものもある。タガメの幼生が餌に困ることはないだろう。
表紙に戻る
2019年6月16日 タガメ繁殖調査
 7月9日、卵塊の数はさらに4個増えたが、明らかに卵こわしにあったものが2個あった。繁殖を終
えたのか、植物の茎にとまって昼寝をしているモリアオガエルが2匹いた。久しぶりにカヤネズミの
巣を見つけたが、カヤネズミはいないようだった。
 7月21日、まだ新成虫は出ていなかったが、タガメの5令幼虫を63匹、4令を46匹、3令を19匹確
した。1令、2令も確認し、未ふ化の卵塊もあった。今年も100匹以上の新成虫が出ることは間違
いないだろう。ビオトープのまわりには、上陸して間もないチビモリアオガエルがたくさんいた。
 池の中の植物に止まっているキベリハムシを見つけた。1999年以来、初めて出現した虫だ。
カヤネズミの巣      昼寝中のモリアオガエル   上陸後間もないモリアオガエルのチビ
初めて見つけたキベリハムシ
兵庫県特産の外来種

左は7月21日に確認した
2〜5令幼虫
新成虫100匹越え間違いなし!
2019年8月11日 タガメ新成虫調査
 8月25日に『新成虫を探そう』というイベントがあるが、当日のマーキングが忙しくなりそうなので、
前もって新成虫調査を行い背番号をつけた。当日にマークした個体は82匹、他にも4令、5令の幼
虫がたくさんいたので、今年も新成虫の数は100匹を大きく上回るだろう。