2020年3月29日
今年もタガメの越冬調査を行いました。昨年の秋に島の上に枯れ葉を積んだ場所ではタガメは見つからず、池の西側の
岸辺で越冬中の2匹と、越冬に失敗して死んだタガメ1匹が見つかりました。
2020年5月10日
 放置すると調査ができなくなるほどに茂ってくるので、ショウブやマコモなどの水草を刈り込みました。
池の岸でモリアオガエルの卵塊を見つけました。温暖化の影響でしょうか、初産卵日が年々早くなるような気がします。
枯れ草が覆いかぶさっている場所で、枯れ草の下で産卵前のモリアオガエルのペアを見つけました。夜間雨が降り続いていると
夜が明けても産卵を続けていることはありますが、午前10時を過ぎてまだ産んでいないペアはどうなっているのでしょう。
タガメは9匹見つかりました。5月中旬を過ぎると次々に現れるのですが、5月10日で7匹は多いと思いました。
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2020年6月14日
 梅雨の晴れ間に調査を行いました。モリアオガエルの卵塊が増えている。あちらにも、こちらにもある。オタマも数多くいる
9日に2名で調査したときはタガメの卵塊は2個しか見つかりませんでしたが、本日の例会では15個も見つかりました。
1個平均80卵としても1200卵です。内2個はすでにふ化していました。卵を探しているときに水中から上ってきた雄もいました。
写真を撮ろうとカメラを近づけると、前足を振り上げて威嚇しました。ふ化した幼虫の一部は2令になっていました。
 岸ではウツボグサが咲き始めました。池の中ではコウホネに続いてアサザも黄色い花を咲かせています。
シオカラトンボ、真っ赤なショウジョウトンボ、モノサシトンボ葉多いです。初めて見るヤンマが池のなかで羽化中でした。
2020年7月19日
 7月の例会、一昨日まで雨天が続いていたが、昨日今日と晴れ間が見えた。先週来たときにはマムシの姿を見て慌てたが、
しっかりと草刈りをしたためか本日はマムシの気配なし。名古屋からの毎年夏に来る家族連れには、いちおうマムシのいそうな場所に近づかないように注意して観察会を始める。
 
 まだ新成虫は出現していなかったが、タガメの5令幼虫67匹、4令幼虫40匹、3令29匹などがあつまった。1,2令幼虫のほか、卵塊もまだあり、今年も100匹以上の新成虫が出てくるものと思われる。


2020年8月9日
 8月の第1回例会、85匹の新成虫に背番号をつけた。このほかにも3〜5令幼虫が73匹おり、今年も新成虫100匹以上は
間違いなしだ。大きさ的にはモリアオガエルの雄だろうか、時季外れの青ガエルがミズアオイの葉の上で昼寝をしていた。
2020年8月30日
 伊勢自然の里主催の一般観察会が行われた。今年は新コロナの影響で対象を姫路市民に限り、募集人数も半数に
減らしたので、参加者が少なかった。タガメの里をつくる会の招待で奈良市のタガメが大好きな小学生も参加した。この
日は71匹の新成虫が見つかった。今年マークした新成虫は合計120匹になった。
2020年9月10日

 地元の伊勢小学校の観察会を1999年から続けているが、今年は新型コロナのために中止されていた。2学期になってやっと開催することになったが、今年は9月、10月の2回だけだ。この日は今年初めての伊勢小学校3年生の観察会だったが、みんな元気に水に入って生きもの観察をすることができた。タガメをゲットした子も少なくなかった。ミズアオイが満開だったが、子供たちの調査のために一部を間引いた。9月14日の林田にタガメの里をつくる会の例会で採集されたタガメも含めて、今年背番号をつけたタガメは、981番(2981)から122番(3122)までの合計142匹になった。例年と比べると非常に多く、今年は共食いで死んだと思われる新成虫も少なくなかった。
2020年10月4日
 ビオトープ内にミゾソバなどの陸生半陸生の植物が繁茂し、あさい水辺の陸化が進んできた。このままでは水
域が減少してしまう。本日は草刈り後に、ミゾソバやイボクサなどを抜き、水域を広げる作業を行った。今年はタ
ガメの数が多いためか、草刈りしているときにも、浮いてきたタガメが10匹以上見つかった。調査で採集したタガ
メをバットに入れておいたところ新成虫同士がバットの中で交尾していた。野外では年内に産卵することはない
が、交尾はするようだ。