タガメってどんな場所にいるんだろう

どこへ行けばとれる?
残念ながらこの質問には答えられません。

どんなところへ行けばとれる?

お教えしましょう。

 


タガメは池や小川にもいるけれど、やはり、田んぼに一番多くいます。しかし、最近では、山あいの棚田や谷津田へ行かないと、見ることができなくなりました。中国山地の山あいの棚田には、まだたくさんのタガメが生き残っています。








田んぼの横に、左のような素掘りの溝を見つけたら、網で探ってみよう。
タガメやゲンゴロウ、タイコウチなどいろいろな虫が見つかるよ。
ただし、田んぼのあぜをこわさないように気をつけよう。
 7月、8月の夜は、タガメは移動のために、さかんに飛びまわります。2キロ、3キロも飛ぶこともあります。ガソリンスタンドや、スーパーマーケットなど、明るい照明がある場所を見つけたら、そこでタガメを待ち受けよう。

 


上のような素掘りの溝は、カエルや水生昆虫などの止水性の生き物が水田で生活していく上で非常に重要なところなのですが、農業の近代化の中では全く無視され、圃場整備によって消えて行きつつあります。この溝は、それぞれの地方によって『ひよせ』『ほりあげ』『ぬるめ』『しりげ』などと呼ばれていますが、重要視されてこなかったこともあって、全国に共通する名前(標準語)もありません。みなさんの地方、みなさんが育った地方では、何と呼ばれていたか教えてください。