2005年5月22日

ぼくがタガメを見つけた

小雨の中で行った観察会

今年初めて、2個のモリアオガエルの卵塊が見つかった。雨の中、アマガエルとシュレーゲルアオガエルの声が響いていたが、今夜にはモリアオガエルの合唱が加わるだろう。トノサマガエルの卵塊が見つからなかったのが少し気になったが、この後産んでくれるものと期待している。
タガメは背番号のついた3頭が見つかったが、まだ卵塊は無い。3頭の内2頭は調査の腕が上達したまさし君が見つけた。まもなく、タガメに繁殖の季節がはじまる。今年は何頭もどってきて、何個の卵塊を産むだろうか。とても楽しみだ。
 今日は他には数十匹のタイコウチと、何匹かのコオイムシ、ミズカマキリが見つかった。コオイムシは1令の幼虫も見つかった。

2005.6.17

ホタル観察会が催されている伊勢自然の里へ行って来ました。
ゲンジボタルは100匹以上飛んでいました。先週よりは多かっ
たです。今年は、やはり遅れているようです。
タガメの卵は、まだ1個だけで心配していたのですが、やっと2個
目の卵塊が見つかりました。守っていたタガメの雄には、ムラカミ
の文字が背中に書かれていました。昨年、ボランティアの村上君
が家で育てて、ビオトープに放流したタガメでした。
村上君おめでとうございます!

2005.6.19

ボランティアの観察会、中の池のムラカミタガメ以外にも、希少水草
の池で、背番号900の雄が卵塊を保護していた。しかし、残念なが
らタガメ池にはタガメの卵塊はまだ無かった。

その代わり、ゲンゴロウの1,2令幼虫がたくさんいた(右の写真)。
土中でサナギになり、羽化した成虫が出てくるのはお盆ごろだ。今
からとても楽しみだ。

観察会終了後、隣の加西市にコバンムシの採集に出かけた。この
虫は、15年ほど前だったら姫路市内の数カ所の池にいたが、最近
では確認できなくなった。加西市内にも5,6か所の生息池があっ
たが、オオクチバスやブルーギルの密放流後は次々に姿を消し、最
近でも確認できる池はこの池だけになってしまったが、この池にブ
ルーギルが放たれた。コバンムシの生息数もじりじりと減ってきたた
めに、保全するために、本日採集してきた成虫8匹、幼虫15匹を中
の池に放した。ここで繁殖し、生き続けてくれることを切望する。
                      右の写真はコバンムシの成虫

2005.7.9

ゲンゴロウは順調だが、タガメが戻ってこない。当然ながら卵塊もない。
昨年も悪かったが、今年はさらに戻りが悪い。昨年は、一昨年の冬に工
事をしたためだと考えていたが、それだけでもないようだ。水槽で累代
飼育しているタガメは、5年以上たつと、繁殖しなくなったり、産卵しても
ふ化率が悪くなる傾向がある。ここのタガメは99年に放してすでに6年
がたっている。ひょとしたら、新しい血が入っていないために、繁殖しにく
くなっているのかもしれない。
 この日、ボランティア数人と県西部まで夜間採集に出かけて得た雄
12匹、雌5匹のタガメを放した。

2005.7.16

先週放したタガメの雄2匹が卵を保護していた。卵は大きくふくらんでおり、
放してすぐに産卵したようだ。数日の内にふ化するだろう。

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