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2005年8月5日

2005年のタガメ新成虫が出現した。雄1頭、雌5頭の計6頭だ。どれも羽化後数日以内の個体だ。
雌に偏りすぎているが、雄の方が幼虫期間が少し短いので、雄は既に飛び去ったのだろうか。しかし
それにしても幼虫の数が少なすぎる。確認できた幼
虫は1,2,3令各1頭、4令1頭だけだ。少なくとも4個の卵塊がふ化しているのだから、もっと幼虫の数が多くても良いはずなのに!
どうも原因はタイコウチの増えすぎにあるようだ。ふ化した幼虫が片っ端からタイコウチに食われてしまったのかもしれない。
 タイコウチの駆除を考えて、30分ほど網で探ってみると、中池と下池だけで、32頭のタイコウチが網に入った。中の池では46頭のタイコウチが採れた。

これらのタイコウチは、ジャブジャブ池に移動した。

今年の新成虫、昨年900番台を使ってい
るので、今年は001に背番号が戻った。

タガメ、ゲンゴロウの新成虫 繁殖していたコバンムシ(2〜5令幼虫)

2005年8月21日

 今年少なくとも7個の卵塊が産み付けられたが、これまでに羽化してマーキングしたタガメは10匹だけ、今日9匹の4,5令幼虫を確認したので、それらが羽化できるとしても、20匹ぐらい。タイコウチの捕食による影響は大きかった。今日もタイコウチを数十匹捕らえて、下のジャブジャブ池に移した。
 ゲンゴロウの新成虫を3匹確認できた。おそらく10匹ぐらい羽化したのだろう。まあ順調といえる。
 中の池で、今年放したコバンムシが繁殖したようで、2〜5令の幼虫がたくさん網に入った。これは大成功と喜んでもいいようだ。

2005年8月28日

飼育記録発表会 マーキング タガメ池へ放流

 伊勢自然の里の『タガメ里親の会』に応募した家族の内6組が参加して、タガメ飼育発表会が行われた。最初の預けた幼虫が全滅し、再挑戦した家族が多かったが、6組で合計15匹が無事に成虫
になった。タガメの愛称や自分の名前を背中に書いて、タガメ池に放流した。なかなかおもしろいイベントだったので、来年も行いたい。

2005年10月2、4日

 今年の夏、ビオトープで羽化しマーキングできたタガメは、10月2日4日の観察会で背番号をつけた5匹を加えても、18匹にとどまった。おそらくタイコウチによる捕食が原因と思われる。しかし、ボランティアによって育てられたタガメが49匹あり、総計でマーキング個体は67匹になった。雄33匹、雌34匹で雌雄の比はほぼ1対1だった。今年は9月が暖かかったためか、10月2,4日の観察会で、合計21匹のタガメがまだビオトープに残っていた。これらの大半は今月中にビオトープ去って越冬に入る。来年何匹が戻ってきてくれるか楽しみだ。
 コバンムシの新成虫は、15匹を確認できた。水草の茂った中の池で再補することは難しく、おそらくその数倍のコバンムシが育ったものと思われる。これらが来年も繁殖し、ここに定着してくれることを望んでいる。

2005年10月11日

 会員5人で近県のタガメやゲンゴロウがまだ生息し
ている地域に調査に行ってきた。5月に続いて
今年2回目で、里山のなかの池の周囲では、アカトン
ボ類がたくさん見られた。
 ガムシは、2003年までは毎年その姿を見ていたが、
公園化の工事後は姿を見ていない。この日ガムシを
採集してきて、中の池などに放した。来年は姿を
見ることができるだろう。

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