2006年2月19日

水中で越冬していたタガメが見つかった

 遅れていたニホンアカガエルの産卵も、先週の暖かな雨の日に一気に進み、17日に305個を数えました。本日19日までにさらに数が増えており、500個くらいになっていると思われます。

 本日、施設のボランティアの方が池に入ってオオアカウキクサの一種(外来種)の除去作業をしていたところ、タガメ池下池の岸よりの浮き草の下の水中で越冬していたタガメが網に入りました。
タガメは、これまでは上陸して越冬しているものしか確認されていません。水中で越冬している個体が見つかったのは初めてで、とても驚きました。この個体、昨年8月21日にマーキングした個体で、10月2日に最後に確認しています。初めは仮死状態で動きませんでしたが、すぐに動き始め水に入れると泳いで潜っていきました。

池の水面をおおうオオアカウキクサの一種

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2006年4月16日

コオイムシの繁殖は始まっていた

 

2006年最初の観察会、4月16日だというのに、まだ桜は花をつけていて、ビオトープ近くでも花見の宴が行われていた。まったくおかしな年だ。
 2月19日に水中で見つけた009番のタガメは今日も同じ池の中にいた。水中での越冬に成功したわけだ。
 

タガメはその1匹だけだったが、タイコウチは18匹も見つかった。番号を付けて、ジャブジャブ池に移動させる。
 コオイムシ類は、上池、下池では16匹で卵を背負ったオスは1匹だけだったが、ジャブジャブ池では90匹のコオイムシが見つかり、そのうち13匹が卵を背負っていた。コオイムシの繁殖開始は早い!
 一昨年放したコバンムシが世代を継いでいるかを確認するために中池の調査も行った。コバンムシ成虫4匹、ガムシ2匹などが見つかった。今年もコバンムシは繁殖してくれると期待できそうだ。

2006年4月18日

伊勢小学校18年第1回観察会 今年2匹目のタガメ

 16日に水中で越冬した009番のタガメが見つかったが、18日の観察会では、065番が見つかった。この個体も水中で越冬したのか、それとも水際だったのか、少なくとも林にまでは行かなかったのだろう。

2006年4月28日

タガメ池上池で、ゲンゴロウ発見。昨年秋に放流した個体だ。
ビオトープのどこかの池で越冬した個体かもしれない

これから5月にかけてもっと増えてくるだろう。

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