2007.2.20

ニホンアカガエル卵塊 タガメのいた場所 越冬中のタガメ

 暖冬の影響で他の場所ではかなり早く産卵が始まっていたが、ビオトープでも10日過ぎにやっと産卵が始まった。しかし、始まってしまうと堰を切ったように産卵ラッシュが続き、今日までの卵塊数は598個に達した。
 昨年タガメの越冬を確認していた場所は、昨日の雨でかなり水位が高くなったが、かろうじて水没を免れた。枯れ草をどけてみると、泥にまみれたタガメが出てきた。前あしを折り曲げた越冬姿勢をとり、全く動かなかった。

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2007.2.23

 昨年に続いて今年も水中で越冬していたタガメが見つかっ
た。上池と下池をつなぐ階段式魚道の途中のたまりで見つか
ったものだ。22日夜の雨で上池から魚道へ流されたものと思
われる。2年続きの水中越冬タガメ発見で、水中越冬するタガ
メがふつうにいることが分かった。温暖化が進めば、水中越
冬タガメがさらに増えるだろう。
 鹿児島のタガメがどこで越冬しているのかとても気になる!
だれか鹿児島で調査してください!!

2007.4.15

ショウジョウバカマがたくさん咲いた 越冬に成功したタガメ コオイムシにマーキングした

 ビオトープ横の土手ではショウジョウバカマがたくさん咲いていた。土手の上ではクサボケも咲き始めた。タガメ下池に島を造って越冬させていたタガメ126番が無事に越冬していた。まだ仮眠状態で動かない。コオイムシ約20頭にマーキングした。すでに5頭が卵を背負っていた。オオコオイが1頭混じっていた。

2007.5.27

 5月3日の観察会で、♂1ひき(120番)、♀2ひき(114,123)が見つかっていたので、今年はタガメ産卵が早いかなと考えていたが、やはり早かった。
 この日の観察会でタガメの卵塊2個が見つかった。しかし、1個は産み付けられた卵塊のついたコウホネの茎が、ちぎられて水面に浮いていた、鹿の仕業のようだ。
タガメの成虫は、126♀と5月8日に確認した201♀が見つかった。126番は、なんとあのビオトープで越冬した個体だった。
 雌雄重なったシュレーゲルアオガエルが見つかった。見ていると、重なったまま後ずさりして土の中に潜り始めた。産卵が始まる!とカメラを構えたが、左の写真以上潜らずに止めてしまった。土木機械で固めた土手は、まだ蛙が潜り込むには硬すぎるようだ。柔らかな畦になるには、まだ数年かかるのかも知れない。

2007.6.18

 午前中はタガメの会の観察会、コウホネが繁りすぎて、卵の調査がしにくくなったので、卵塊の有無を確認しながらコウホネを間引いた。コウホネの繁みのあちらこちらでタガメの1令幼虫が見つかり、どこかにふ化殻があるはずだと、コウホネの葉の下側をのぞき続けた。今年3個目の卵塊だがやっと無事にふ化した。さらに探し続けると。120番の雄が卵を守っているのが見つかった。

 午後からはタガメの里親希望者が集まった。今年は宣伝が足りなかったのか、8家族のみ、1令幼虫を10匹ずつ貸し出した。今年は何匹が親になって戻ってくるのか、とても楽しみだ。

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